Radialstrahlerスピーカー mbl 101E Mk II

Radialstrahler(全面放射型)スピーカー mbl 101 E Mk II


聴覚と視覚に訴える最高の快楽


ライブサウンドつまり生演奏は何物にも代えがたい体験です。そこには音楽そしてサウンドが微妙に幾重にも重なり、しかも全体としての美しい調和が存在しています。それはその存在のままにリアルに響きます。それはコンサートホールでのバイオリンの繊細な演奏や、ロック・コンサートでの身体全体が揺さぶられる力強いベースでなど、「音」は私たちがすべての方向から受けとる感覚です。ですから音を生で体験するという行為は、古今東西文化的または感覚的な体験として重要な地位を占めてきました。

しかしそれには、音楽を聴くたびにコンサートホールに出かけ、シンフォニーを聴くためによい席も確保しなくてはなりません。そんなことがいつもできる人はそう多くはありません。それならば自宅のリビングルームでコンサートホールでの演奏と同じくらい自然に、心地よく味わうという贅沢を手にするのはいかがでしょうか。しかしそれは、最新の再生技術を駆使してもそれは簡単なことではありません。なぜなら従来の最良のスピーカーシステムをもってしても、このような要求は実現することが非常に困難だったからです。従来のスピーカーは生演奏における楽器とは違い、一つの方向、つまり前方にしか音を放射しません。このため、実際にはすべての方向に音を発しているオーケストラが出す、あのまろやかなハーモニーを十分に再現することはできません。また通常のスピーカーによる再生では直接音と間接音の関係も調和していません。これは明かな欠陥といえるでしょう。

MBLではこの従来のスピーカーの欠陥克服こそが長年の挑戦目標でした。楽器の音や人間の声といったサウンドを自然に発することができる新しいタイプのスピーカーはどのようなものであるべきでしょうか。均整の取れ、忠実に再現された音楽を味わうためには、直接音響と反射音響をどのように調和させるべきでしょうか。ベルリン工科総合大学航空宇宙工学科教授ヨゼフ・シュテルンベルク博士とヘルベルト・フリッツ博士らとの共同による、長期間の音響工学研究を通じて、私たちは従来のボックスタイプの物理的限界を打ち破る、Radialstrahler(全方向放射型)スピーカーと呼ばれるスピーカーコンセプトを開発しました。その最新バージョンがここに紹介するmbl 101E Mk IIです。
全方向放射型スピーカーはほとんどのスピーカーが行っているように音声を一つの方向に向かって発生するのではなく、楽器のように音波をすべての方向に放射します。このスピーカーの斬新な構造のおかげで、自宅のリビングルームで、コンサートホールと同じような立体的なサウンドを再現することができます。

理論的にはボールのような球形の振動板が呼吸するように動作することから「呼吸球スピーカー」と呼ばれていたものです。しかし問題はそれを実現化する手段がなかったのです。MBLの創始者ヴォルフガング・メレツキーはこれを画期的なアイディアで解決しました。全放射型スピーカーのユニットにはそれぞれの音域(ツイーター、ミッドレンジ、ウーファーなど)ごとに、軸の周囲にシリンダー状に垂直方向に湾曲したプレートを備えています。その一端にはボイスコイルが取り付けられ、反対の端は軸受けが取り付けられています。ボイスコイルに電気出力信号が加えられるとその球形ユニットは上下に動き、まるで呼吸するように全方向に音を放射します。自然なサウンドを創り出すためには、部品や素材から私たち自身で開発しなくてはなりませんでした。高音域および中音域の軸の周りに配置された多数のプレートは最高品質の素材で作られています。これらのプレートは手作業でカーボンファイバーから作られ、高圧でプレスされ正確にコントロールされた温度下で硬化成型されます。綿密な検査を受けた部品の取り付けには最高度の精密製造技術が要求されます。同様のことはアルミニウム・マグネシウム合金製のウーファー・プレートにも当てはまります。


さらに音色の変化、振動など好ましくない音質の変化を避けるため、同じくらい複雑な作業によって、ユニットすべての音質を最適化しました。また、温度変化のために音質に悪影響が出るのを防ぐ、ムービングコイルの冷却のための効果的な冷却システムも重要な役割を果たします。mbl 101E Mk IIは他のスピーカーシステムでは到底表現しきれないような、オーケストラのはじけるようなスタッカートの場面でも素早いトランジェントを示します。


3組のラジアル・ビーマーシステムの均質な自然さに確固としたベースを与えるため、mbl 101E Mk IIには低音部を正確に再現できるようにデザインされたサブ・ウーファーが組み込まれています。高音、中音、低音の各ユニットと同様、サブウーファーでも「自然なサウンド」という、システム全体に共通する目標を達成するためのデザインがなされています。


私たちは、サウンドで完璧を追求するだけでなく視覚面でも同じくらいの満足をお届けしたいと考えました。mbl 101E Mk II

の洗練されたデザインは時代を超えた造形美を実現したと自負しています。そして多くの方々からそのサウンドと同様にデザインにもご好評をいただいています。